いやはや。しばらく更新しないうちにあっというまに梅雨にもなりましたし、7月にもなりましたし、おとといすでにセミがないているのもききました。
こんにちは。柿本ハウジングです。
6月に書こう書こうと思っていて結局書けずにいたことに、ルーシー・リーのことがあります。
ルーシー・リーはウィーン生まれのロンドンで活動し続けた陶芸家です。
バーナード・リーチなどにも認められ、日本の民芸にも共通するような、素朴でマットな、王室で使われるようなキンキンピカピカでない、あまりヨーロッパぽくない陶器をつくりました。
六本木の国立新美術館で何年か前に展覧会が開催されましたが、当時私はそのことを知らずにいて、後に、本屋でその図録を発見し、「なんと素敵な…」と感激してその展示に行けなかったことを深く悔やんでいました。
そして先月6月。その、ルーシー・リー没後20年ということで、再び展覧会が開催されたのですが、それがなんと笠間で!それでもちろんみに行ってきたのですが。
あんまりに良くてかわいくて、全てが良すぎて粉々に吹っ飛びそうでしたわたしが。ガラスをブチ破って持ち去れたらどんなに幸せかと思いました。それは高価だから、というわけではなく、普段使いにできそうな感じだからだと思います。陶器は使われてこそ!だと思うので。
代表的な作品。ルーシーはよくピンクを使います。自分のレシピノートがあって、土の調合の比率だとか釉薬だとか温度だとか、納得のゆくピンクをだすために試行錯誤しながらつくっていったようです。 |
この「かきおとし」という線を入れる技法もルーシーのオリジナル。 |
とにかく色あざやか!
戦争中は陶器のボタンを作っていました。このめくるめくボタンを前にもうわたしは卒倒。 |
作陶するルーシー。美しくてかわいいおばあちゃん。 |
上半期最大の満足でした。多幸。下半期にこれを越せる何かがある気がしません。
みなさんも是非!といいたいところですが、笠間ではもう終了してます。
つぎは千葉市美術館でやるようですので、千葉なら是非!